お葬式

⼈⽣の締めくくりを皆へのありがとうで終わる。
⾃分の⼀⽣を⽀えたあらゆる環境・存在への感謝の場が御葬儀だと考えます。
私（故⼈）と遺族、参列者、皆のありがとうが通い合う、そんな御葬儀になることを願っています。

⼈と⼈との関係は楽しいことばかりではありません。お互いに⽣⾝で向き合っているうちは、特に近い関係であればある程、⾃分にとって相⼿の存在のもっている⼤切な尊い意味は⾒えないものです。
お別れして初めて分かること、感じられることがあります。死別は⼈間関係の終わりではありません。これから落ち着いて故⼈の⽣涯が持つ意味を感じ訪ねていく時間が始まります。それは新たな出遇いの始まりでもあります。

仏式でお葬儀をするということは、亡き⼈を仏様として敬いお送りするということです。仏となるということは、亡き⼈の御⽣涯が⾃分にとって⼤切な教えになって下さるということです。「⼤切な⽅の死を、御⽣涯を、これから尊い教えとして訪ねていこう」というのが御葬儀から始まる仏事のこころです。